政策5本柱
子育て教育
子どもたちは未来への懸け橋
暮らしやすい塩尻市だからこそ、少子化克服へ。子育て支援を徹底強化し、教育環境を充実します。
すべてのこどもたちを本気で応援
子育て支援、教育の充実のために
1 すべての子どもたち、すべての子育て家庭を応援
塩尻の未来は子どもの未来そのもの。だからこそ子どもは地域の宝。未来を担う子どもたちの健やかな成長のために妊娠、出産、子育てを切れ目なく支援し、子育て家庭が育児と仕事との両立できるよう、それぞれのご家庭に寄り添って、将来に向けて希望を持てる地域、子どもたちの明るい声が響くまちをつくります。
(1)出産、子育てサポート体制の充実
- 妊娠、出産、子育てに関する相談は、訪問活動などで該当者すべてと面接
- 不妊・不育症治療の医療費助成を拡充(所得・年齢制限の緩和、補助の上乗せ)
- 松本地域出産・子育て安心ネットワークによる健診・出産体制のさらなる充実
- 健診・出産時のタクシー無料券を拡大
- 宿泊やデイサービスでマタニティーブルーや産後うつの予防、産後ケア
- 新生児マススクリーニングの普及
- 産休・育休後の職場復帰を「ジョブリターン・プログラム」で支援
- 松本圏域の関係機関と連携し、産科医等を確保して分娩医療機関を拡充
(2)信頼できる幼児教育・保育環境の充実
- 0歳から2歳児の保育料を無償化(財源1億円、3歳児以上は既に実施)
- ご家庭で子育てされる世帯への支援
- 全員の 希望する 保育園・幼稚園・こども園への入園 を実現
- 一時的保育、病児・病後児保育を充実
- 保育士の安定した確保で国基準より手厚く配置し、保育の質を充実
- 市立保育園の施設改善や民間保育所の設置、運営を支援
- 児童館・学童保育の充実や民間の放課後の居場所づくりへの支援
(3)子育て家庭に真摯に寄り添う支援
- 一人ひとりの成長を支援する“元気っ子応援事業”などの相談支援を拡充
- 貧困の連鎖を断ち切るため企業や市民の協力で「こども未来応援基金」を創設
学習・スポーツ・文化芸術活動の支援、保護者の生活と就業の支援 - 子どもの貧困やヤングケアラー、ひとり親家庭のワンストップ支援体制を確立
就学支援拡充、学校と連携し一人ひとりの夢の実現に向け包括的支援を実施 - 子ども食堂の運営、学習支援など地域の子どもの居場所づくりを支援
- 児童虐待防止の推進体制を徹底強化
- 児童館・学童保育や民間の放課後の居場所づくりへの支援を拡充(再掲)
- 子どもの支援に関わっている企業や団体、NPOなどと連携
現場の意見を施策に反映し、協力して事業展開
(4)若者の出会いや結婚の希望の実現を支援
- 企業・団体・市民と連携して婚活イベント推進(ワイナリーフェスタ婚活版)
- 観光施策と連携した、地域の魅力を活かした交流イベントを推進
- 新婚世帯の住宅費補助など「長野県若者子育て世代応援施策」の実現
2 一人ひとりの育ちに丁寧に向き合う教育 確かな成長の支援
塩尻市の学校教育は、少人数学級、 ICT 活用教育の早期導入、未就学期からの個に応じたきめ細かな支援、食育・自校給食などにより、県下でも充実した環境であると評価されてきました。こうした良好な学びの環境や創意工夫の伝統をさらに充実させ、特色のある教育の推進と公平な学習機会の提供、地域等と連携した学校運営を行うことで、知・徳・体の子どもの成長に寄り添っていきます。
(1)特色ある教育による知・徳・体の向上
- 「早ね早おき朝ごはん・どくしょ市民運動」を強力に推進
生活リズムを向上で生活習慣・学習習慣の確立 - 時代の変化に対応した能力と変革期を生きる対応力の獲得
国語力の向上と同時に英語教育、ICT 活用教育を拡充 - 放課後や長期休みの地域での学習支援活動を充実して学習習慣の定着
- 「思いやりの心、やさしい心」を育てる学習や環境を守り育てる学習を推進
- スポーツ活動を推進し体力を増進 体育教員の教科担任制を導入
- 保育園、小中学校の給食費負担の軽減と質の向上、安全安心
自園・自校給食を堅持 地域食材の拡大と有機食材の導入 - シニア世代の協力や学校支援コーディネーターの配置で多様な教育環境を充実
学校と家庭、地域が連携 自主性やコミュニケーション能力を育成 - 中高一貫校やインターナショナルスクールなど特色ある私学を誘致
STEAM(科学・技術・工学・数学・文化芸術を統合した教育)環境の整備
(2)きめ細かな支援による公平な学びの機会の提供
- 一人ひとりに応じた適切な指導や学習機会を提供し、成長を切れ目なく支援
- 子と親の心の支援員 教育相談の充実による児童生徒への丁寧な対応を推進
- ティームティーチング(複数教諭授業)導入推進で一人ひとりに対応した学び
- 相談窓口の設置でいじめの「未然防止」「早期発見」「早期対応」
外部の専門家への相談機能(アプリ)を児童生徒の端末(タブレット)に
教職員連携による支援体制を充実 - インクルーシブ(障害のあるなしによらず同じ空間に包み込む)教育を促進
特別支援講師、支援介助員の配置を拡大
(3)教育環境の充実と経済的負担の軽減
- 学校施設の計画的長寿命化を推進し、設備の維持修繕・更新で学習環境を向上
バリアフリー化 トイレ洋式化 プール改修 - 通学路等の安全確保への重点的取り組み 定期的な現場確認
- 保護者の希望や児童生徒数の将来推計に基づく通学区の適切な運用
- 短期留学の推進やフリースクールとの連携を充実
- 給食費負担の軽減と質の向上、安全安心(再掲)
- 教材費等の負担軽減への取り組みを強化
- 就学援助費や奨学金(給付型・貸与型)事業の拡充で、多様な就学を支援
福祉医療介護
健康長寿で未来を楽しむ
これからの「人生100年時代」を支える。誰もが安心して暮らせる、優しいまちをつくります。
医療・福祉を充実させ
健康で安心して暮らすために
1 誰一人取り残さない 、 生活や事業を徹底支援
新型コロナ感染症や物価高騰は、弱い立場の人々の生活に大きなしわ寄せをもたらしています。コロナ禍を一日も早く克服するとともに、 安定した生活を取り戻すために徹底した支援を行います。
(1)コロナ禍や物価高騰による生活困窮世帯への支援
- 生活困窮世帯へのワンストップ相談体制を構築
- 生活困窮世帯支援金の拡充 住民税非課税世帯、ひとり親家庭などへの給付金
- 子育て世帯生活支援給付金の継続支援
- 生活再建へ向けた就職、資格取得(学びなおし)などへの支援拡充
(2)社会福祉事業の維持と地域経済活性化への取組み
- 高齢者、障がい者生活支援事業所、幼稚園・保育園等への物価高騰対策支援
- 社会福祉、子育て支援などのボランティア団体等への支援拡充
2 健康寿命の延伸と住み慣れた地域での生活継続
塩尻市平均寿命は全国トップクラスです。健康寿命の延伸を図り、生涯にわたって生き生きとした生活を実現するため、疾病予防や介護予防に取り組ます。自立した生活が難しくなっても、医療・介護・予防等と地域の連携によって、できる限り住み慣れた地域で自分らしく生活することができる、地域包括ケアシステムを確立します。
また、障がいをお持ちの方、ひきこもりなどの課題を抱える若者への支援を充実します。
(1)健康増進の推進
- 生活習慣病予防及び重症化予防への重点的取り組み
- データ分析による適切な健康課題の把握と効果的な健康相談、運動相談を推進
- 健診受診率向上のための効率的な受診勧奨と効果的な保健相談
- 長期に検診を受けていない方たちに寄り添う相談事業の展開
- 死因トップのがん検診の受診率を向上 発症予防と早期発見・早期治療
- 市民主体の健康づくり活動の活性化を支援
住民や企業、団体・機関と一緒に、地域で課題を設定して健康増進活動 - 医療機関等と連携し、世界的な感染爆発(パンデミック)への対応力を強化
(2)地域包括ケアシステムの確立
- 在宅生活を継続できるよう、医療と介護が連携した切れ目ない支援を推進
- 地域における医療、介護、生活支援等の一体的な提供システムを構築
- 地域や個人のそれぞれの事情に寄り添った支援の実現
各地区に生活支援コーディネーターを配置 - 在宅介護の心身の負担、経済的負担を軽減するため家庭介護者支援事業を拡充
- 一人暮らしや高齢者世帯の緊急通報体制を活用し、見守り体制を更に充実
- 高齢や障がいなどで、自力避難が困難な方(要援護者)の避難支援体制づくり
実態把握と災害時における情報の伝達、避難誘導支援体制 - 緊急課題である看護・介護人材の育成・確保のため奨学金や就職時支援を拡充
(3)介護予防、認知症対策の推進
- 地域の実情に応じた介護予防・生活支援サービスの提供を推進
元気づくり広場、いきいき貯筋倶楽部などを充実 - 認知症の人やその家族に対する集中的な初期支援、認知症相談体制を充実
認知症カフェ(オレンジカフェ)の運営支援 - 認知症サポーター養成講座・ステップアップ講座など認知症ケアの人材育成
- 認知症等の当事者同士、介護者同士の交流の場の充実で情報交換・情報発信
同じ悩みを持つ人の交流の場、支え合い通信等の活用 - 高齢者虐待防止の啓発事業と推進体制を強化
- 関係NPO、ボランティアのみなさんと連携し、現場の声を施策に反映
(4)障がい児者福祉の推進
- 障がい児者の個に配慮した相談・療育・支援体制、教育を充実
障がいのあるなしにかかわらず学び遊べる空間の充実 - 当事者会、家族会の運営支援を強化
- 点字、朗読、手話、要約筆記、字幕放送などによる情報提供を充実
- 成年後見支援センターの運営を強化し、成年後見制度の周知と活用を拡大
- 職業訓練の充実や雇用の確保、工賃向上を関係機関と連携し支援
- 手話言語条例の周知、啓発
(5)ひきこもりなどの課題を抱える若者、家族への支援推進
- 塩尻市若者支援プランに基づく相談支援施策、事業等の周知、専門人材の育成
- 不登校への対応など義務教育期から高校生期への切れ目のない早期支援
- 日常・社会生活、経済的自立の支援
就労準備支援、若者サポートステーション - 引きこもりに関する家族へのサポート 総合相談、訪問支援
(6)地域医療と緊急時の医療の確保
- かかりつけ医・歯科医・薬局等地域に密着した包括的な保健医療を充実
- 医師会・歯科医師会・薬剤師会との連携強化
- 急務である医療、看護、介護の人材確保を進め、提供体制を充実
- 松本地域出産・子育て安心ネットワークによる健診・出産体制を充実(再掲)
- 産科医等の確保を進め分娩医療機関を拡充(再掲)
- 医療機関への交通手段の確保 タクシー事業者、ボランティアへの支援
- 楢川診療所等、農村部の医療体制の維持、遠隔医療への挑戦
- 救急・災害や感染爆発等の緊急時の広域医療提供体制を整備
3 生涯現役で社会貢献できる仕組みの構築 ~ 生き生きとした暮らしを営む
人口減少が進行し、お元気な高齢者には、地域や産業の担い手としての活躍も期待されています。高齢期に入りつつある団塊の世代は、仕事や地域での活動の経験が豊富です。シニア世代が生涯現役で、豊富な経験を活かし社会貢献できるお手伝いをしていきます。
(1) 社会や地域で活躍できる場の創出 社会貢献活動と就業
- シニア世代の知と経験を生かし、生きがいを持って働き続けられる環境を充実
「人材バンク」の創設で再雇用を推進 - シルバー人材センターや企業、地域と連携した就労支援を充実
- 友愛クラブ・老人クラブの活動などを支援し、社会活動への参加機会を提供
(2)生涯を通じた学びと文化芸術活動の活発化
- 公民館活動や塩尻ロマン大学等による学びの場を提供
- 公民館による地域の課題解決に向けた学習や活動を促進
- 多様な文化芸術に身近に接することができるよう、文化芸術活動を支援
- 市民の自主的で創造的な文化芸術活動を支援
地域経済
地域経済を強化し未来をつくる
地域の恵みや魅力を生かす産業を振興し、働く人と企業に選ばれる塩尻市をつくります。
産業振興と働く環境の充実
確かな暮らしをつくるために
1 産業振興と就業環境の創出
産業と雇用の創出は、地域の活力と持続可能性の最大の基盤です。多様で付加価値の高い産業の集積を促進することで、社会経済環境の急激な変化にも耐えることができる、足腰の強い産業構造の構築と就業機会の拡大、定住人口・交流人口の拡大、市民所得の向上を目指します。また、コロナ禍を乗り越え、経営環境の変化に対応した企業経営の存続・発展に向けた取り組みを支援します。
(1)新型コロナ感染症からの復興、物価高騰への対応
- 新型コロナで影響を受けた飲食、物販サービス、交通、旅行業などの経営支援
- アフターコロナの社会経済環境の変化に対応した企業の成長戦略を重点支援
生産性向上への取組み、新規事業開発、人材育成、IT・DX対応 - 物価高騰で影響を受けている個人、事業者への徹底支援
- プレミアム付き地域振興券の発行により地域の消費拡大、経済活性化
- 公共工事発注や物品購入の前倒し発注
(2)農業の振興、農業経営の収益と効率の改善を支援
- 新規就農・担い手確保の支援制度を拡充し、農業の担い手確保
- 担い手農家や集落営農団体等へ農地などの生産資源を集約
規模拡大・生産性向上により農業の安定経営を支援 - 土地改良事業や生産基盤施設整備の推進と実施に伴う地元負担金を軽減
- ICT技術、ロボット、ドローンなど、スマート農業の研究・導入を支援
- 中小農家の経営安定を支援
地元農産物の需要を高める流通網を構築 JAと連携
農産物直売所設置支援、学校給食への活用、農産物加工業の誘致 - 中山間地域農業の多面的機能の維持や有害鳥獣の駆除、被害の防除を強化
- 農業用水路改修、農道舗装等の農業生産基盤を整備
- 都市と農村の交流や海外販路の拡大で農産物・農産加工品の新規市場を開拓
(3)製造業、ICT 関連産業等の強みを生かした事業展開や新分野進出への挑戦
- 市内企業の生産性向上・技術力の向上や新ビジネスモデルの創出を支援
- 次世代産業の定着と人材の育成を支援
新交通システムやロボット、センサーなどの先端企業を誘致
地元企業や高校・大学生などとの交流を促進、技術移転、人材育成 - 金融、技術開発、経営革新など中小企業支援を強化
塩尻商工会議所、塩尻市振興公社等と連携 - 企業立地の受け皿となる新たな産業団地を造成
- スマートインターやインターからのアクセス改良で利便性を向上
(4)地場産業の振興
- 世界的なワイン・ブドウの産地維持発展、ブランド価値向上と人材育成の支援
- 果樹園の集約と継承の促進、生産技術や品質向上、収入の安定化を支援
- 漆器産業の振興に向け、新たな製品開発、販路拡大、後継者育成を支援
木曽平沢地区を工芸作家や技能者の集積による“工芸のまち”として活性化 - 地場産業振興センターの改修・機能向上を支援
(5)多様な働き方の創出、創業支援と社会的企業の促進
- 創業支援ワンストップ窓口や実践創業セミナー、資金確保などを支援
- 地域課題解決に繋がる事業(ソーシャルビジネス)・ベンチャーの創出を支援
シビックイノベーション拠点「スナバ」の活性化 - ハローワークや塩尻商工会議所等と連携して身近な就労機会の拡大
- テレワークを活用した柔軟な働き方と多様な雇用機会の拡大を支援
- デジタル化(DX)を担う人材の育成を大学や民間企業、広域連携により支援
- 民間就業支援機関と連携して、都市部からの人材の U・I・J ターンを推進
- 地域に就業した際の奨学金返済支援などで、地域への就業を拡大
2 地域資源を生かした交流の推進 ~通過地点から滞在地点・滞在エリアへ
塩尻市は交通網の結節点にあり、交流人口の拡大に向けて大きな潜在力を持っています。観光だけではなく、様々なイベントの開催や交流も含めた人口の誘導を図り、通過地点から滞在地点に、さらには、滞在エリアへ成長していくことで経済効果を創出し、文化芸術活動やスポーツなどを通じて地域の活力向上と地域の誇りの醸成を目指します。
(1)観光の振興
- 新鮮味ある観光イベントの企画・開催、特産品のPR活動で観光客を増加
フードツーリズムを展開 - 豊かな自然を生かしアフターコロナに対応した新しい観光スタイルを振興
高ボッチ高原、塩嶺高原、霧訪山、小曽部 - 東山山麓を丘陵と自然環境と融和した産業観光ルートとして開発
しののめの道を核にブドウ畑、ワイナリー、木質バイオマス発電、温浴施設 - 旧チロルの森を、民間と協力し複合施設として復活 塩嶺高原観光の拠点
アウトドアスポーツ施設、イベント公園、キャンプ場、簡易宿泊施設 - 中山道、奈良井宿、木曽平沢漆工町、平出遺跡など歴史的価値の保存と活用
- 市内の特産物を一堂に集め、地域の魅力を発信する観光拠点「道の駅」を整備
- 地域の特色ある産業と連携した研修型・体験型宿泊事業を支援
旧楢川中学校の校舎の活用を研究
(2)文化芸術・スポーツを通じたにぎわいと活力の創出
- 市民の多様な文化芸術活動とそれを通じた交流活動を促進
博物館等の整備 郷土の歴史・文化・風土を生かした体験型学習を提供 - 市民のスポーツ活動を支援し、スポーツを通じた多世代の交流を促進
塩尻市体育協会、スポーツ推進委員、スポーツ普及員等関係者と連携 - 健康づくりの拠点として総合体育館の活用や体育スポーツ施設を整備
小坂田公園や北部公園、長者原公園(防災)のリニューアルを推進 - 課題が多い市営野球場の今後について、早急に市民の声を集めて方向付け
- 子どもから高齢者まで一緒に楽しめるeスポーツを街づくりに活用
3 域内循環システムの形成
田園都市の基盤である里山や農地を活用し、地産地消型の生産・消費システムを構築することによって、雇用の創出と所得の増加(支出の削減)、食やエネルギーの供給基盤の強化(自給率の向上)を図り、持続可能な循環型社会をつくります。
(1)地産地消型地域社会への転換
- 地球温暖化防止に向けた市民活動を促進
再生可能エネルギーの活用環境負荷の少ない生活様式や事業活動の普及 - 周辺環境に配慮した再生可能エネルギーの導入を促進
小水力・太陽光・木質バイオマス ESG投資の呼び込み
*ESG投資:環境・社会・企業統治に配慮した企業活動に対する投資が近年増加中 - ごみ排出量を削減し施設更新費用やごみ処理費用を軽減、環境保全に寄与
ごみや不用品のリユース・リサイクルの仕組みも推進 - 地域の産官学の力を結集してエネルギー地域自立が促進される事業の展開
「松本平ゼロカーボン・コンソーシアム」に参加
ゴミ処理費について
塩尻市の可燃物指定袋には処理費の一部負担金が上乗せされています。これは市民会議の提言を踏まえ、処理費の約半額を利用者負担とすることとしたものです。負担金のない松本市民の可燃物の一人当たりの量は、塩尻市民の1.4倍以上になっています。分別を進め環境負荷を減らすとともに、ゴミ処理の広域組合の施設運営や更新にかかる費用は、各自治体の排出量で按分されるため、結果として市民負担の軽減に役立っています。これを引き下げたり無料とすることは、たくさん出す人に利益で、分別を進めてゴミを減らす努力をしている人に不利益になります。子育てや介護で可燃物の量が多くなる方には、指定袋の無料配布を進めます。運営や経営の合理化でごみ処理にかかる費用を圧縮して市民負担を減らす努力は、当然に進めます。
(2)森林資源の多様な活用の促進
- 関係機関と連携して森林集約化を計画的に推進して森林・林業再生
松くい虫対策強化 森林の管理・環境整備を推進 - 林業の担い手や林業事業体の育成・支援 森林を活用した教育や交流を促進
- 木質バイオマスエネルギーの域内循環の拡大
信州F・POWER プロジェクト 施設・家庭での活用を促進 - 公共施設・企業・住宅における木材利用や木材需要の増進を支援
- 木材の域内利用を推進する人材育成
- 森林とまちをつなぎ、植えて育てて利用することで地域経済を活性化
竹中工務店と連携した森林グランドサイクル®を推進
4 地域ブランド・プロモーション~塩尻ブランドの再構築と戦略的な発信
地域ブランドの構築に取り組み始めて10 年、市場に塩尻市産品の魅力を一定程度浸透させることができています。地域資源の価値を再発見し、磨き上げ、発信することで、塩尻市の魅力をさらに浸透させ、認知度向上やイメージアップ、産品の販路の拡大、来訪者、移住者の増加を目指します。
(1)認知度向上や地域イメージの浸透
- 地域づくりの担い手として本市に継続的に関わる「関係人口」を創出
- 塩尻ワイン、木曽漆器、洗馬のレタスなどトップブランドの付加価値向上と発信
- 移住定住イベント等の開催、地域おこし協力隊の活動等による定住促進
街道歩き 街歩き 空き家の提供(お試し体験 二地域居住 移住)
(2)「塩尻」をともに創る誇りや愛着の醸成
- 地域の魅力を市民各層に効果的に発信し、地域の誇りや愛着を醸成
豊かな自然環境・地域資源 充実した子育て環境 充実した雇用環境 - 市民が主体的に地域の魅力を発信できる仕組みづくりや働きかけ
市職員ユーチューバー・市民ユーチューバー(インターネット動画配信) - まちの課題とその解決行動を応援するワークショップを開催
- 地域の子育て世代向けツーリズム(テーマを持った観光)を開催
未来に向けて
安心安全なまちで未来を支える
持続可能なインフラの強化と維持更新、防犯・防災力の向上で安心して暮らせるまちをつくります。
快適な居住環境と防災対策のために
1 防災・防犯体制の構築
多様な主体と連携して、市民の生命や財産を守るための防災・減災体制を構築します。また、空き家、空き店舗の対策により、地域の防犯、防災、環境整備を進めます。
(1)危機管理・防災対策の推進
- 地震、水害等の自然災害や感染症等の大規模流行に備えた危機管理体制を強化
- 自主防災組織を支援して、地域の防災体制を強化
資機材の購入や防災備蓄品を充実 防災訓練を支援 - 緊急時の情報伝達体制を充実
防災行政無線 緊急メール CATV コミュニティーFM - 消防団活動への支援強化、消防施設・装備・資機材の計画的な整備
団員の安全確保と待遇改善(団員への支援、団員を雇用する企業への支援) - 防犯カメラの設置を推進(補助の拡大)
(2)自然災害対策の推進
- 豪雨、大雪等の自然災害への対応、排水路や雨水幹線の計画的整備を推進
- 河川や急傾斜などの危険個所への対策
- 住宅や公共施設、上下水道施設の耐震化を推進
- 建設業者への機材・人材育成支援を充実、災害復旧に迅速に対応
市民オペレーター(重機の運転技能者)を養成
(3)空き家・空き店舗対策の推進
- 空き家の整備、解体補助など適正管理と活用を推進 空き家バンク充実
- 空き店舗の改修や新規店舗出店への支援
- 商店街等の街路灯の更新や撤去・LED改修費用を補助
2 インフラの整備・更新
計画的な土地利用による宅地の供給、公園や交通インフラの整備、上下水道などの安定的な運営を進め、人が定着し、快適で住みよい地域を創ります。また、人口減少が進む中で、過去に整備したな社会基盤の適切な改修、更新、削減と効率的な運営(スマートダウンサイジング)を進めます。
(1)道路・公園、上下水道の整備と居住環境の向上
- 通学路等の歩道や交通安全施設の整備を推進
- 老朽化が進む道路、橋梁などの更新、長寿命化などを計画的に推進
- 市民要望の強い道路・側溝等の改修・改良への重点的取り組み
道路施設の清掃、街路樹剪定など、安全で快適な環境整備 - 上下水道施設の維持管理、計画的な改築・更新(上西条浄水場の改築)を推進
- 市内公園の老朽化した遊具等の更新や適正な維持管理
(2)持続可能なまちづくりのための都市計画と公共交通の整備
- 塩尻駅及び広丘駅周辺の都市再開発事業を推進
商業・サービス、福祉・医療、居住、都市インフラなどの都市機能を向上
周辺を含め利用価値を上昇させ、流動性を向上 - 集落の維持・活性化を図るため、市街化調整区域の土地利用規制の緩和
都市部と農村部を結び暮らしを守る持続可能な公共交通の維持と充実
JR 地域振興バス(すてっぷくん)オンデマンドバス(のるーと) - タクシーなど民間が運営する公共交通の利用を促進
(3)基幹道路や大規模公園などの整備
- 本市の大動脈:国道19号の拡幅改良を推進
- 都市計画道路:広丘東幹線・西幹線の整備を推進
- 153号線バイパス、片丘バイパスの整備促進など幹線道路の整備を推進
- 恵まれた高速交通環境を生かし、さらに利便性を向上
スマートインターの整備 インターチェンジからのアクセス向上(再掲) - 身近な公園の充実と、一日遊べる大規模公園の整備
小坂田、北部公園、長者原(防災)のリニューアル
県とともに信州スカイパークの整備推進(一部は塩尻市の区域)
旧チロルの森の再生(再掲)
行政経営
対話を重ね夢ある市政で未来を描く
市民の皆さんとの絶え間のない対話を積み重ねます。ご一緒に、10年後30年後の未来を描きましょう。
自治活動の活性化と
持続可能な行財政確立のために
1 地域課題を自ら解決できる「人」と「場」の基盤づくり
市、事業者、住民が協働して地域課題の解決に挑戦し新たな価値を創り出すことが求められています。こうした活動を生み出すために、多様な意見をまとめ合意を形成したり、新たな認識や行動を促進する人材の育成を支援するとともに、ICT を有効に活用して、本市の将来の発展に向けたポテンシャルを高めていきます。
(1)コミュニティーの活性化と地域づくりの担い手の育成
- 地域の実情にあった地域活動を支援
地域を支える仕組みの構築を支援 多様な声を生かした地域活動を支援 - 各支所等に自治会やボランティア団体の活動を支援するコーディネータを配置
地区役員の負担の軽減と自治組織活動の活性化をサポート - 自治会やボランティア団体などが活用できるICTを活用したシステム構築
会議支援 事務処理、通知・広報の省力化 役員業務の省力化 - 地域の課題解決に向けた地域づくり活動を支援
ふれあいのまちづくり事業補助金、コミュニティー助成事業補助金を拡充
地域づくりの担い手を育成、確保、多様な主体の参加を促進
(2)市民活動の活性化、人と情報の交流の促進
- 市民公益活動団体等の事業運営を支援
まちづくりチャレンジ事業補助金や中間支援機関を充実 協働事業を推進 - えんぱーく・えんてらすの複合機能を活かして各種支援のさらなる連携展開
ビジネス・子育て・青少年交流・シニア活動・市民活動を支援 - より質の高い図書館サービスを実現し、多様な課題の解決を応援
資料・データの整備とレファレンス等による的確な情報提供体制を充実 - 全国トップクラスの図書館として、さらに運営の活性化し、図書館人材を育成
トップクラスであることで他自治体の図書館とより連携しやすく
2 行政機能の生産性向上と住民サービスの向上
少子高齢化と人口減少が同時に進む 日本で 、塩尻市も例外ではありません。増加する福祉や医療にかかる支出(社会保障費)と厳しい財政運営を両立させながら、住民サービスの質と量を維持・向上させていかなくてはなりません。そのためには、常に現状と将来を見据えて、市民の願いにマッチした政策・施策を生み出していくよう、現場の声を大切に、対話を重ね、行政のプロ集団として、市役所は知恵を絞り、汗をかいていきます。
(1)現場主義と対話主義で寄り添う行政
- 市長室から現場へ 対話と現場主義に徹し市民の声で施策をつくる
どこでも市長室 (現場でも、 WEB でも) - 市議会との連携強化・協力要請 市民の声の吸収と政策提言
市民・議会・行政がともに議論できる場(プラットフォーム)を設置 - 副市長を民間から登用
- 市民一人ひとりに寄り添い、親切、丁寧に対応できる市役所づくり
心の通った窓口対応、相談体制、ワンストップで個に寄り添う支援
職員の人材育成や能力開発により、質の高い行政サービスを確保 - ライフスタイルに応じた働き方ができる環境を整え、組織の生産性を向上
- 産学官の多様なネットワークを活かしリカレント教育(学び直し)で人材育成
社会課題等の解決に取り組む人材 新たな価値を創造できるICT人材
(2)産官学のネットワーク活用による共創事業の展開
- 新交通サービスシステム(MaaS)を構築、運用
自動運転やオンデマンド交通で暮らしを守る交通網の確保と利便性の向上 - 産官学による*塩尻DXセンターを運営し、その成果を提供
- 官民の保有データを市役所や民間が活用できるデータ連携基盤を構築、運用
集積されたデータを活用した業務改善や新たなビジネスを展開
*塩尻DXセンター(塩尻デジタルトランスフォーメーションセンター)
先端企業のオフィスを誘致し、自動運転やAI(人工知能)、情報基盤活用サービスなどの実証実験と社会実装事業を行うとともに、地元企業や学生などとの交流を促進し、次世代産業の創出や地域定着と、人材の育成を目指す施設として、大門ウイングロード2階に、2023年4月に開設予定。
(3)質の高い持続可能な行財政の実現と生産性の向上
- 客観的データに基づく政策立案と計画策定とその進行管理
総合計画 中長期財政計画 基金残高と地方債の発行管理 - 戦略的な行政経営を追求、持続可能な健全財政の堅持
徹底した選択と集中 民間活力導入 効率的な組織運営 広域連携の促進
現状の的確な把握 中長期財政計画の作成 基金残高と地方債の発行管理 - 産学官連携による行政経営研究会や行政シンクタンクの設置
- デジタル技術を駆使した業務の抜本的変革(高度化・効率化)を推進
デジタル市役所の実現 市役所や支所に行かなくてもネットで手続き
自治会やボランティア団体も活用できるシステム構築(再掲)